東京の田舎暮らし ー鶏といっしょー

お知らせ 直売所の基本情報を変更します

いつも有難うございます。
お知らせが遅くなり申し訳ありません。
営業時間を変更しています。

対面販売10時ー12時、14時ー16時です。
夏季は暑くなりますのでまた変更がある予定です。

もしお遠くからいらして時間が間に合わなかった場合などは、
お電話ください。できるかぎり致します。
電話番号 03-3331-3683

(過去の情報です。営業時間は変更されていますのでご注意ください)

「考えよう!すぎなみ産の卵・野菜を食べながら・・」でお話してきました

<つながりづくり!ワークショップ2013>
「考えよう!すぎなみ産の卵・野菜を食べながら・・」
でお話してきました。

お越しくださったみなさま有難うございました。主催してくださったメンバーの皆様も、とてもパワーがあって充実したワークショップだったと思います。のっぺい汁もおそばも美味しくいただきました。

ワークショップの為に久しぶりに色々と調べてみると、養鶏を始めてからいままでの凡そ20年でも周りの環境・意識は驚くほど変化していることがわかりました。インターネットで気になった言葉を検索してみると数多くの情報がヒットします。
杉並区の区内農地面積は減少の一途で、現在では48.8ha。東京ドーム約11個分弱の面積です。その反面、都市住民の方々の都市農業の持つ多面的な役割に対しての期待は大きくなってきているようで、とても心強く感じます。
都市農業として魅力を持ち、意義あるものであれるよう鶏たちといっしょに頑張ります。宜しくお願いいたします。

お知らせ 「考えよう!すぎなみ産の卵・野菜を食べながら・・」でお話します

  1. <つながりづくり!ワークショップ2013>
    「考えよう!すぎなみ産の卵・野菜を食べながら・・」

    というワークショップでお話をさせていただくことになりました。

2013年1月27日(日) 13:00-15:30
場所はセシオン杉並(梅里1-22-32)

対象は区内在住・在勤・在学の方となっていますが、
もしご興味ある方がいらっしゃいましたら、お申込みください。

お問合せは社会教育センター
電話03-3317-6621 月~金 9:00-17:00
すぎなみ農業のこれからを養鶏の仕事を通してみなさまと考えたいと思います。

鶏日記 鶏夫婦

春雛を買いに草加へ行ってきました。後藤孵卵場関東営業所です。

「杉並でしょ。オス大丈夫?」

電話で何回かお声を伺っているけれど、以前、お世話になっていた方とは違う男性(社長さん?社員さん?)が心配そうに聞いて来た。正確正直な答えは何かなあ、と頭をめぐらしつつ、「昔、放し飼いにしていたときには隠れて雛を孵してしまってオスが沢山生れ、ご近所からクレームを戴いたことはあります」(確か十数年前)「ただ最近はそういうお話はないです。それにオスがいるとメスが落ち着くような気がするので」と言うと、間髪居れずに「そうなんだよね~!!」。

「あ・・~~よかった!やっぱりそうなんだ。なんとなく感じていたことは確かだったんだ」。鶏の世界も人間に負けず劣らず、いろいろな感情が渦巻いているように見える。動物的(当たり前だけれど)で直情的な分、しっとや欲求不満も激しい。だから安心していられる環境だとメスの落ち着き方が全然違う。反対は悲惨だし、オスの鳴き声より、メスが騒いだ時のほうがとんでもなく ” うるさい !!! ” のだ。

イメージとは違って、鶏が落ち着いて暮らすには平飼いしているだけではだめで餌に満足して、水が適切で、環境に満足して外敵がおらず、健康で愛があってハッピーでいる!なかなか難しい。時々人間のほうがグロッキーするときがある。

以前、メスは廃鶏にしても、慣れたオスをずっと置いていた。その方がオス同士競り合って鳴く場合、既に分かり合った相手だから騒がしさが少しはちがうだろうと思っていた。でも誤算有り。メスは若くて花盛り、オスは・・かなりお疲れのご様子。の、結果。メスのストレス指数が上昇してオスは可哀想にぼろぼろに。わかりました。やっぱり雌雄は生涯を共にしなきゃなのです。愛情だって結構深い。

もう鶏飼いをして20年近く経つのに、鶏を日々観察しながらも作業的にこなしていた部分が、近頃は瞬間瞬間に動物の「心」に触れてしまってめまいすら感じます。でもそれが真実の姿なのだから、それなりの心があるということを知ってしまった以上、知らないことにも当然できません。

東日本大震災の後、ニワトリ達は怖がって荒れてなかなか元に戻りませんでした。私は鶏舎にいなかったから、その時どうだったのかはわからないけれども、パイプハウスの鶏舎の中仕切りの扉が開いてしまっていたから、ガシャガシャと大きな音を立ててぶつかったりしたのではないかと思います。小さな足で揺れる地面をどんな風に感じたのだろう。とにかくまた雛たちが少しでも幸せでいてくれるよう今年もがんばろう!そう思って春の育雛スタートします。

鶏日記 東日本大震災から

東日本大震災により被災されました方々に深くお悔み申し上げます。

あの日から心の中でいろいろな事が変わりました。
まだまだ整理はつきませんが、もし農業ができなくなったら…積み重ねて来たもの、受け継がれてきたものへの想い、目の前の鶏たち、くらくらするような衝撃でした。とても言葉に出来ない何か。

就農した頃は、農業を続けることに四苦八苦してやめたい、やめられないと悩んだこともありました。なのに喪失感のほうが大きいようです。鳥インフルエンザに地震、原発事故と大変な年です。それでも出来る限り頑張りたいと思います。

地震で鶏たちも大変でした。やっと少し落ち着いてきたようです。やっぱり怖かったんでしょう。

今週の直売所は
菜の花、九条ねぎ、人参(売切次第)、夏みかん、卵、東京烏骨鶏卵
などです。

お知らせ 今年も「東京の食を極める! 第5回東京発!物産・逸品見本市」に参加します!

今年も
東京の食を極める!
第4回東京発!物産・逸品見本市 に参加します

5月19日(木) 11:00~12:00
新宿駅西口広場イベントコーナーで開かれる物産・逸品見本市の農産物タイムサービスコーナー・プチマルシェに
地粉(農林61号・中力粉)
自然卵
東京烏骨鶏卵
を出品予定です。

また詳細が決まり次第、アップ致します。
会場でお待ちしております。

お知らせ 杉並区広報特別番組放映のお知らせ

養鶏を始めて18年になりました。
支えてくださいました多くの皆様のおかげで100羽以下と規模は小さいですが、区内唯一の養鶏業となっています。
このたび杉並区広報特別番組「すぎなみの農業を知る」に取り上げていただきました。感謝申し上げます。

就農してから方向性を模索し、ものになるかどうかもわからないところからの試行錯誤でした。年月を経て振り返ると唯一、私らしく農業の出来る分野が養鶏でした。始めた頃は放し飼いを取り入れた牧歌的な養鶏でした。鳥インフルエンザが流行し、鶏舎は防鳥網に囲まれるようになりました。それでも私なりの考え方を大事にこれからも努力を重ねていこうと思います。

DVDにまとめられた番組は「杉並区で農業を営むことの現状や今後の展望など」を取り上げたものです。
3軒の農家と区・農協の取り組みが紹介されています。

TOKYO MX テレビで放映が予定されています。
テレビ局 : TOKYO MX (デジタル9チャンネル)
放 映 日 : 2月27日(日) 12時(正午)~12時15分
      5月22日(日) 12時(正午)~12時15分

区内の小中学校、農芸高校、図書館等に配布、閲覧できるようになる予定です。また近日中に杉並区のホームページからも閲覧できるようになる予定です。(公開は終了しております)

今後とも仕事を通して様々なことを学びながら、お役に立てるよう努めてゆきたいと思います。
*1995年、東京都フレッシュ&Uターンセミナー受講の折から、農業普及員として長くご指導戴き、近年退職されました山谷勝宣先生にこころより感謝申し上げます。

東京の食を極める! 第4回東京発!物産・逸品見本市 ご来場有難うございました。

「東京の食を極める! 第4回東京発!物産・逸品見本市」 
ご来場有難うございました。

1時間のタイムセールの中で多くのことを学ばせていただきました。
数少ない卵はあっという間に完売。ご希望のみなさまに買っていただくことができなかったことを申し訳なくお詫びします。買って頂けたお客様にはおいしかったと感じていただけたら、本当に幸せです。

地粉は「作らないからね~」とおっしゃられる方が多かったのですが、セールスの甲斐あって挑戦する気持ちになってくださった方が買ってくださいました。現代は時間が貴重でなかなか手作りというのはハードルが高いと実感しましたが、作ってみると案外楽しいものです。そして美味しいです。

次回、うどんの作り方を記事にしたいと思います。
昔、祖母は”おもし”代わりに私を背負ってうどんを踏みました。記憶にあるかつての食卓は、共働きのために時間を上手に使う工夫にあふれたものでした。このうどんに季節はあまり関係ありません。

直売所でも 地粉 「農林61号」 中力粉 無農薬・無化学肥料 を販売しています。

お知らせ 東京の食を極める! 第4回東京発!物産・逸品見本市 に参加します

東京の食を極める!
第4回東京発!物産・逸品見本市に参加します

5月13日(木) 11:00~13:00
新宿駅西口広場イベントコーナーで開かれる物産・逸品見本市の農産物タイムサービスコーナー・プチマルシェに
地粉(農林61号・中力粉)
後藤もみじ卵
東京烏骨鶏卵
を出品予定です。

農林61号は新しい小麦が出てもなお人気のある美味しい小麦です。中力粉はうどん用に向いた小麦粉です。でも工夫次第で風味豊かな美味しい洋菓子も焼けます。ぜひ会場でヒントをお教えします。関東地方・武蔵野では昔からうどんを家庭で作り、物日には特に大切な一品でした。
後藤もみじ卵はこのブログでご紹介しているニワトリたちの卵です。平飼いで野菜くずをたっぷり食べて元気に過ごしています。東京烏骨鶏のたまごとともに会場に並びます。数が少なく売り切れ次第ですので、目当てにお越しになる方はお早めにどうぞ。
会場でお待ちしております。

鶏日記 鶏舎清掃記

今日は懸案事項だった鶏小屋の掃除をしました。なぜ中々腰があがらなかったのかというと、これがとても重労働だからです。年に約2回程度ということもあり、取りかかるまでになんとなく時間がかかってしまいます。他の仕事も忙しくなり。ということで今回は思い切って友人に声をかけてしまいました。

彼女はほぼ同年代ですが、農業に興味を持っています。

脱サラしたら「鶏を飼うことになるかもしれないから・・・」と言いつつ、手伝いをお願いしました。循環農業に鶏は大切なパートナー。でも今日仕事を終えてつくづく感じたことは、40代に突入して体力が落ちてきたということ。以前は1日で凡そ2区画半を仕上げたのに、二人でやっと2区画の掃除と土入れまででした。彼女も終わって「山登りをしたような感じ」という感想。やることはほとんど土方仕事のようなものです。

1区画17㎡ほどが4区画で一つの鶏舎。すべて土間に平飼いです。以前書いたとおもいますが、土の上に木の枝のチップを敷き詰めています。それが鶏糞と混ざり、すっかりカタチがなくなります。それを運び出してさらに外でチップと混ぜ、堆肥化します。その運び出しが半年に一度、廃鶏に出してから、新しい雛が45日齢になるまでの間にします。お天気もうす曇で風のないときが最適です。砂状になった堆積物を鍬やスコップやレーキなどを使って運び出し、山積みにします。鶏舎の中には重機が入れられないからです。その後に出してしまった分の土を補充。これは乾燥していないのでかなり重く、疲れた体に追い討ちをかけます。

お茶を飲むために一休み。初めての経験だった友人が私の顔を見て笑い出し「そのままドン・ジョバンニの舞台に出れるよ ! と大笑い。そういう彼女の顔も同様なのでした。

それにしてもこの作業があと20年後に出来るものだろうかと、さすがに不安。1人で出来ないというより、1人だと気が滅入る作業だからです。歌を唄いながら共同で野良仕事をしたという昔が良くわかります。鶏糞だらけになって大変なので、サポーターを探すのにも気が引けてしまいます。年に2回のこのときが特に頭痛の種。

そのときどうしよう?

去年の11月、杉並区農業委員会より品評会に出した東京烏骨鶏のたまごで表彰状を頂きました。気がつくと鳥飼いも15年。何とか一人前になりつつあるかなというところで、嬉しい出来事でした。有難うございました。先日は自然卵ネットワークの『自然卵通信』にも寄稿させていただきました。
めげることもありますが、とにかく地道にがんばります。