お知らせ 地域の大人塾「武蔵野うどんをとおして考える農と食卓」でお話します

西荻窪「かがやき亭」で、すぎなみ大人塾卒業生「農と食チーム」の企画「地域の大人塾 武蔵野うどんをとおして考える農と食卓」でお話をさせていただくことになりました。以下、ご案内です。

地域の大人塾「武蔵野うどんをとおして考える農と食卓」

すぎなみ大人塾で農と食を考える卒業生の有志が開催します。
ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」。武蔵野うどんと精進揚げなど、かつての物日の食事を再現。試食し、語らいましょう。

ー 内容 ー

写真や資料をお見せしながら、講義、話し合い、試食をします。
1.「和食」ってなに? 武蔵野うどんと暮らし
2.武蔵野うどんを試食
3.農業と流通システムの変遷と生産物の変化
4.私たちが環境と自分自身の為にどう「食べる」べきなのかを考え、話し合い、導き出すきっかけを作るワークショップを開催
5.我が家の農業システム 自然循環型農法について

日時 平成26年2月16日(日) 午前11時30分~14時00分
場所 かがやき亭 東京都杉並区西荻北4丁目4-4
電話 03-5303-5085
定員 23名
講師 窪田幸子(杉並区・グリーングラス窪田農場)
参加費 800円
申込先 農と食のチーム(すぎなみ大人塾12卒業生)
担当・高田 電話 090-9203-1568
問合せ 社会教育センター 電話 03-3317-6621

* すぎなみ大人塾とは、杉並区教育委員会が生涯学習「自分を振り返り、社会とのつながりを見つける大人の放課後」として運営する場です。
* 物日(ものび)とは、祝い事や祭りなど特別のことが行われる年中行事として定められた日(大辞林 第三版)

ー 詳細 ー

食を巡る環境が大きく変化しようとしています。
TPPによって自由貿易が加速される前の現時点でさえ、毎日食べているものがどこでどうやって作られて来たものなのか把握できていないというのが実感です。

「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。無形文化遺産への登録に「顕著な普遍的な価値」は求められない。重視されるのはその文化を支えるコミュニティー(共同体)だということです。食は文化だということです。

日本に於いて実際は厳しい状況におかれている「和食」。その理由はさまざまあるとしても、この変化の中でも「食」というのは単なる食料だろうか?という問いかけが人々の意識の中にあるように思えます。食べやすいように作りやすいように日々研究が積み重ねられていく現場とは別に、どうして価格や生産性、利便性だけで食を考えてはいけないのか。厳しい時代の生活との迫間に、漠然とした想いを持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この講座ではかつての武蔵野周辺の村のコミュニティーと食文化の一部を体感したいと思います。この土地、この地方の気候、風土、いまの季節に環境に負荷をかけずに食べられる食事です。そしてその文化がなぜそのように形成され、そこから現代までどのように生産と流通と人々の意識が変化したのかを現場の視点でお話します。

私は環境と自分自身の為にどう食べるべきなのかを真剣に考えなければならない時代だと考えています。皆様にとっての食のあるべき姿を導き出す契機としていただけたらと願っております。(窪田幸子)