「考えよう!すぎなみ産の卵・野菜を食べながら・・」でお話してきました

<つながりづくり!ワークショップ2013>
「考えよう!すぎなみ産の卵・野菜を食べながら・・」
でお話してきました。

お越しくださったみなさま有難うございました。主催してくださったメンバーの皆様も、とてもパワーがあって充実したワークショップだったと思います。のっぺい汁もおそばも美味しくいただきました。

ワークショップの為に久しぶりに色々と調べてみると、養鶏を始めてからいままでの凡そ20年でも周りの環境・意識は驚くほど変化していることがわかりました。インターネットで気になった言葉を検索してみると数多くの情報がヒットします。
杉並区の区内農地面積は減少の一途で、現在では48.8ha。東京ドーム約11個分弱の面積です。その反面、都市住民の方々の都市農業の持つ多面的な役割に対しての期待は大きくなってきているようで、とても心強く感じます。
都市農業として魅力を持ち、意義あるものであれるよう鶏たちといっしょに頑張ります。宜しくお願いいたします。

私のつぶやき 夏の終わり

もう随分、以前の事になりました。

木のうろなど、水溜まりに湧く“蚊”やつばきにつく“かせむし”(茶毒蛾)を防ぐために、毎年、殺虫剤を撒いていた頃がありました。
どんなに頑張っても害虫を全滅させる事はできないのに、気がつくといつのまにか随分、蝉の声が減ってしまっていた事がありました。

生き物が生きられない環境の不自然さに薬を撒く事をやめてから、本当に沢山の生き物が戻ってきました。あの頃の何処か殺伐とした空気に比べると、いまは不思議と横溢した生命感が感じられるようです。

夏の終わり

蝉がぼたっと落ちてきた。
灰色の腹を上にして、
バタバタと回転する。
ほんのひと時、彼は動かなくなる

そっと裏返してやる。
だが、彼は再び灰色の腹を上して
じっと空をにらんでいる。

雀が一羽降りてきて、
私に気がつくとちょっと考えながら
遠回りをし、
彼をくわえて飛び去った。

夏の終わりの 命の響きのなか